
| 繊維倒産集計 | 2010年8月の繊維倒産 |
| 東海・中部の倒産集計 |
| 倒産は減少するも、先行き不透明感増す | |
| 発生件数=42件 負 債 額=121億円 2010年(平成22年)8月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上=整理・内整理含む)は42件。前月比で5件(10.6%)、前年同月比で1件(2.3%)減少した。 負債額は121億円で、前月比で5億700万円(4.4%)増加し、前年同月比で32億7100万円(21.3%)減少した。負債額10億円以上の大型倒産は(株)寺岡(東京都台東区、紳士服・洋品・服飾雑貨ほか卸、負債額20億円)、(株)ゼロインターナショナル(大阪市西区、かばん・袋物製造・小売、同16億100万円)、(株)プラニング・ジャパン(東京都墨田区、ニットウエア製造、同13億円)の3件だった。 09年1〜8月は繊維業界の小杉産業(株)、トミヤアパレル(株)を含む上場企業18社が破綻したが、今年は当月に発生した(株)アーム電子(ジャスダック、民事再生法)がまだ5社目であり、全業種的に見ても落ち着いた状況が続いていることがうかがえる。しかし、デフレの進行により企業もさらに売上不足が懸念され、内閣府が発表した7月の消費者態度指数は7カ月ぶりに悪化、消費者も雇用や所得不安を抱え購買意欲は依然低調である。 繊維業界においても、猛暑の影響で一部の盛夏アイテムは堅調に推移したものの、夏物は単価が低く、利幅が薄いため利益が出にくいのが実情で、企業業績に大きなプラス材料とはなっていない。逆に残暑の影響で秋物の生産を抑えている企業が多く見受けられるため、売上の見通しに不安を残している。 各種セーフティネットや金融機関のリスケ対応など、資金繰りを緩和する施策の効果もあって、これまで倒産は沈静化している。しかし、業績回復が見られない中、リスケ後の返済開始時期が到来し、結局行き詰まり破綻するケースもすでに発生している。また、円高によるデリバティブ損失、株安による評価損などの懸念もあり、企業業績・景気の先行きは不透明感を増している。この先、資金需要が高まる時期を迎えるが、小売段階での不振が今後も続けば、業界全体の淘汰が進む可能性は充分にあり、当面は予断を許さない状況が続くと見られる。 業種別では「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」が14件で最も多く、次いで「小売商」11件、「ニット製品・洋品雑貨製造卸」5件、「織物卸」「その他」各4件、「呉服・和装製品製造卸」2件、「織物製造」「寝具・インテリア製品製造卸」各1件。 原因別では「業績ジリ貧」が30件で全体の71.4%を占め、次いで「資金力薄弱」「業況急変」各4件、「融手連鎖」2件、「放漫経営」「貸し倒れ損失」各1件となった。 |
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